高速道路での車用マグネット(マグネットを安心して利用するために)

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高速道路での車用マグネット(マグネットを安心して利用するために)

2024-05-27T10:03:34+09:002023年5月27日|マングース情報発信局|0コメント

高速道路でのご利用について

当社では、高速道路でのマグネットシートのご利用を、原則お断りしております。
理由は、万一何らかの理由により外れて後続車のフロントガラスに貼り付く、あるいは飛来した場合に、大事故の可能性があるからです。

高速道路に限らず、剥がれる理由としては、例えば

1、正しく貼れてない: 周囲に浮き(隙間)があり、これに空気や砂が吹き込む
(隙間をチェック: 周囲の隙間に不安を感じる場合はコピー用紙を細長く切って差し込むと紙が入るので分かります。)

2、背面に砂: 長期に貼りっぱなしで、僅かな隙間から少しずつごく細かな砂が入り込み溜まる場合

3、マグネットの密着が不完全: 例えば、ボンネットや車体後部のような複雑な曲面、あるいは2次曲面に貼ったために、マグネットの一部が僅かに浮いている場合。 周囲から、コピー紙のかどを差し込むと、浮いているかを確認できます。

マグネットの減磁に注意(密着すれば磁石も長持ちします): マグネットは車体に密着していないと減磁(磁石が弱くなる)します。
密着していない、すなわち、背面に砂が入っているなど車体表面にマグネットが密着していない場合、車体の鉄に対してマグネットが走行中に振動します。振動すると発電機の原理で、鉄板に渦電流が発生してその分、マグネットが減磁、すなわち磁力が弱くなります。 車体へのマグネットの密着は、単にマグネットが剥がれる事を防止するだけでなく、マグネットの長持ちのためにも大切です。

4、マグネットが不良品: あってはならない事ですが、マグネットが元々不良品で磁力が弱い場合。

5、マグネットと車体の鉄が離れている: 車体の塗装が塗り直しで厚いか、車体の事情で元々塗装が厚いか、あるいは車体表面の錆びを落とさずに塗り重ねたなどの理由で、マグネットと車体の鉄の距離が離れている場合

6、曲率が強い場合: 貼る部分の曲率が強い場合、貼った時点でマグネットが密着していない場合。 (当社では曲面用のマグネットがあります: マグネット素材が薄くで柔軟性に富み、異方性磁石で薄くても(0.4mm)磁力の強いタイプも用意)

7、大きさとのバランス: サイズ・大きさの割に マグネットの厚み・磁力が十分でない場合。 一当社では、30cm×1m以上のマグネットは、特殊な展示用などの例を除いてお勧めしません。(マグネットの種類(厚さ、等方性/異方性)により一概には言えません)

8、プラスチック、アルミニウムのボディー(特に大型バスで注意): プラスチックもアルミもマグネットが付きません。ボンネット、あるいは車体の後部など、部分的にプラスチック、あるいはアルミが使われている場合があります。しかしプラスチック外板の一部背面に鉄が配置されている場合、仮にでもマグネットが付きますので、走行して直ちに落下となります。 車体は鉄以外の様々なもので作られている可能性があります。 初めて車体にマグネットを貼る際には、車体のマグネット取付予定部分に身近なマグネットを使って貼付けが可能か否かの確認をお願いします。

参考) 大型バスでは、一般的に 車体の後部(全体の後部ではなく、真後ろから見える部分)はプラスチックの場合が多いです。側面も、上半分(例えば窓の下から50cmほど)は比較的鉄が多く、その下半分は、マグネットの密着が弱い鉄、あるいはマグネットが付かない金属、といった場合が多いです。 大型バスで使う事をご検討の際は、事前に手近なマグネットで、必ずバスの全面の磁石テストをお願いします。

9、割れ・反り、などマグネットの劣化: あってはならない事ですが、お客様を訪問の際などに各社の製品を拝見する機会があり、納品後の時間経過と共に硬化、割れ、反り、変形などの例を見ます。 いずれも車体で安定したご利用は難しいと思います。 当社の製品では現在に至るまで幸いにも経験しておりません。

大型には異方性マグネット: 当社では、600mmを超えるなど、大き目のマグネットの際は原則として、より強力な異方性マグネットのご利用をお勧めしています。

高速道路と車用マグネット
細長いマグネットの貼り方(画像をクリックでPDFを表示)
印刷してご利用いただけます

その他のトラブルについて

A、雨の日の翌日、マグネットを貼っていたところの車体の色が変色した: 水がマグネットの背面に回り込み。塗装に染み込み色が変わって見えた可能性があります。マグネットを外して、塗装面を陽に当てると元の色に戻ると思いますので、お試しください。

B,マグネットを貼っていた所の車体塗装の色が他の部位と違っている。: マグネットを貼っていた所は、太陽光の紫外線の影響を受けず、変色していない可能性があります。一方、貼っていない所は、退色するために色が違って見えます。 月に1度のマグネットと車体表面の定期点検の際に、例えば1cmほど場所を変えると、境界の場所が変わりますので目立たなくなります。

C,車内に保管していたら変形した 夏場などは車内の温度がかなり上がり、凹凸のある場所に置いたマグネットは凹凸に沿って変形します。 そのまま、温度が下がると変形が残ったままとなります。 車内に置く際は、必ず平らな場所に置き、直射日光が当たらないようにしてください。 基本は、車体に貼りっぱなしがお勧めですが、盗難対策や高速道路で車内に保管の際は、専用の平らな段ボールの上に置くと変形の心配が無く安心です。

D,「車体から剥がれなくなった」: 最近はあまり聞かなくなりましたが
当社製品の事例ではありませんが、以前は「貼りっぱなしにしたら、車体からマグネットが剥がれなくなった」という事を聞く事がありました。原因はマグネットの素材と車体の印刷素材の成分が化学的に近い時にに融合したためです。 最近は、マグネットの磁力面に各社様々なコーティングを行なったりマグネットの素材自体を改良する事で、ほとんど聞かなくなりました。しかし、いずれにしても、1か月に1度はマグネットを剥がして、車体とマグネットの磁力面と車体表面を乾いたタオルで拭いてください。 これだけで、マグネットの密着を高め、ひいてはマグネットの寿命を延ばすことができます。

E, マグネット密着の補強には、養生テープが便利です: 4隅から剥がれやすいので、4隅を補強します。
1枚が1m近いような大きなマグネット、あるいは密着に多少とも不安を感じた時に、応急処置として養生テープでの補強が便利です。
養生テープの利用は、マグネット本来の使い方としては避けたいところですが、現実問題として走行中に不安を感じた際は、応急処置として、貼って剥がせる養生テープ(透明タイプ)が便利です。但し、粘着剤が温度変化や紫外線で劣化しますので、マグネットの定期点検の際に貼りなおします。
マグネットに半分、車体に半分を貼ると良いと思います。貼るのは特に4隅で、さらには上の2カ所です。 定期的に剥がす際は、養生テープも交換します。養生テープのご利用は、特に、大型のマグネットの際、あるいは車体表面の変形等々の課題がある時の応急的な処置となります。

車用マグネットのサンプルを無料発送: サンプルには、通常タイプ0.7mmと異方性1mmの2つのマグネットシートが入っており、いずれもビニール紐が付いていて手で引っ張って磁力を体感できます。 サンプルを鉄のドアなどに貼っていただき、マグネットとの力比べをお願いします。(多くの方がビックリされます) マグネットは正しくご利用いただければ、長期に外れる事はありません。 鉄に近接して密着した状態でのご利用が長期でのご利用への大原則となります。

実際のサンプルを使った磁力実験動画をYouTubeで公開中です。是非ご覧下さい!
以下の画像をクリック
磁力実験を行っているYouTube画面

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このページの文責: 株式会社マングース 渡辺良朗 東京理科大学理学部物理学部卒業