瀬戸内さざなみ線利用促進委員会様電話インタビュー
瀬戸内さざなみ線は瀬戸内海に沿って走るJR呉線の広駅と三原駅の間の路線を示します。
今回のインタビューは、呉市役所交通政策課の濱井様に、瀬戸内さざなみ線とマグネットについて伺いました。
(弊社)「今回ご注文のマグネットですけれど、どのようにご注文になったのでしょうか?」
(濱井様、以下敬称略)「毎年、1回は瀬戸内さざなみ線利用促進委員会でイベントを打っているんですけれども、イベントを打つ中でノベルティ的な物が欲しい場合があります。今回は、地元じゃなくて下関、ちょっと離れた所でそのイベントをやったものですからそこへ持って行く為に作ろうという事になったんです。」
(弊社)「過去に1度マグネットのご注文をいただいて、今回再度マグネットのご注文を頂戴したんですけれども、ボールペンやメモ帳など、他のノベルティのご意見はあったのでしょうか?」
(濱井)「前回のマグネットを作る前の年に地図を作ったんです。70年前の地図の復刻版を作ったんですが、それが結構お金がかかってですね、無料で配るというような物ではないので販売に変えたんです。当時、1部500円で売りました。要は無料で配れるような物がなかったので、翌年1つ作ってみようということになったんです。」
(弊社)「そう考えると結構コストがかかりますね」
(濱井)「実際、イベントの時にはマグネットも販売しました。鉄道の日というのがありまして、その鉄道の日のイベントは、毎年あちこち持ち回りであるようなんですけど、その中で、抽選では差し上げるけれども一応基本的には売るという形を取りました。」
(弊社)「販売用の物もあるけど、基本的には抽選で当たった方などにプレゼントですね。」
(濱井)「その第一回目では3色それぞれを1つ100円で販売したんです。ただ7割~8割は無料配布でした。」
(弊社)「他にもマグネットのメーカーがあったかと思うんですがマングースにご注文いただいた決め手は何でしょうか?」
(濱井)「やっぱり単価です。小ロットで受けてくれそうな雰囲気があったので”ここにしよう”と話をした訳です。」
(弊社)「では他社様にもお問合せを…?」
(濱井)「えぇ。それともう一つは地元の印刷関係の事業者さんにも当たってますけれどやっぱり小ロットでというのが難しいですね。」
(弊社)「数万個からですとか、大ロットという所も多いですもんね」
(濱井)「あと単価的に小ロットでそこそこの値段で、ということで何万円台からの注文が出来る所ってないですから、そういう意味では最終的にはおたくしかなかったですね。」
(弊社)「今後もお手伝い出来れば嬉しいです」
(弊社)「今回は「台紙にマグネットをはめ込んで」というご要望で製作しましたがこのアイデアはどのように生まれたのでしょうか?」
(濱井)「前回の物をそのまま作るのでは芸がないので色を変えようとしたわけですが、色を変えるんであれば、ついでにちょっと位は豪華に見えるようにしようという事で台紙を入れた訳です。」
(弊社)「おかげ様で今後お客様にご提案する良い機会になりました。 納品した製品は皆様からのご反応はいかがでしたか?」
(濱井)「今回、下関であった操車場の開放イベントでも結構売れたんですよ。ただ、それも数が知れてますから、その後で持ち帰ってこちらの部署の入り口に貼ってみたところ、すぐに買いに来た人がいました。」
(弊社)「それはとても嬉しいです!」
(弊社)「電車が好きな方がこのようなイベントに積極的にいらっしゃるのでしょうか」
(濱井)「どちらにしてもこういうイベントでこのような物を買うのは殆どマニアの方ですから、それ以外にはあんまり…。要は子供さんにあげてもちょっとパッと見、何か分からないので…。」
(弊社)「お子様よりはお母様が冷蔵庫で活用いただけるようなグッズです。」
(濱井)「そうですね、貰っても邪魔にはならないし何らかの役には立つので、そういう意味ではマグネットが適当かなと考えました。」
(弊社)「イベント自体は何人位の方がいらっしゃったのでしょうか?」
(濱井)「1,000人くらいです。」
(弊社)「大規模なイベントですね」
(濱井)「前回は瀬戸内マリンビューが出来て間もない頃ですから、イメージとしてはまだ珍しかったんですよ。ただ、今は当たり前のように走ってますから、そんなに希少価値はないかもしれません。」
(弊社)「という事は、路線も定着されたという事ですね。前回はオープニングの際に皆さんにお配りになったのですか?」
(濱井)「その1年後ですよ。平成17年に観光列車が走り始めたものですから、その記念に地図を作って翌年の秋【18年)にマグネットを作りました。ですから、18年は1周年記念みたいなイメージですね。鉄道の日のイベントというのはそんなに毎年盛大にやられていないようなんですが、その年は結構派手だったんですよ。広島市中心部の地下街の真ん中でやりました。」
(弊社)「広島は私も何度か旅行で訪れた事があるんですが何となく広島の地下街というとあそこかな?と言う感じで思い浮かぶ場所があります。」
(濱井)「地下街の真ん中に広場みたいな所がありまして、そこでやりました。だから、結構目を惹くような形であったので… 公共がやるブースとしてはある程度の人気はあったように思います。」
(弊社)「色々な市が一緒になって路線を盛り上げて利用促進委員会としてやっているのは珍しいのでは」
(濱井)「竹原市さんが事務局なんですが、イベントとかノベルティ作ったりとかは呉市が中心的にやってます。」
(弊社)「デザインも濱井様がやってらっしゃるとお伺いしまして、非常にデザインが可愛かったのでご自身でやられたのは凄いな、と。」
(濱井)「基本的な所は著作権がありますので、JRさんから許諾をいただいてやっています。その元デザインをちょっと加工して色々形をいじって… だから銘板等は実物のデザインをそのまま使用してます。」
(弊社)「電車のフロントのフォルムそのままだったので、非常にインパクトのあるマグネットで可愛いですね。浮き輪のモチーフが電車に付いていて、まさに観光電車っぽいなと思いました。 電車自体は海沿いを走って海を見ていただくというような感じなのですか?」
(濱井)「左右の窓の形が違う電車で、海側と山側の側面を見ると全然違うんです。山側の方は普通の窓ですが海側の方が大きく開いていて、南側【海)は広い窓から見るんです。ですからまさにマリンビューという事で。シートも指定車のボックスシートはちょっと違うんですよ。豪華仕様です。」
(弊社)「旅としてもとても楽しめそうですね。」
(濱井)「ただ、毎日運行してますから、あんまり今は希少価値がなくて…。」
(弊社)「観光というよりはその沿線にいらっしゃる方の生活の列車になってるんでしょうか?」
(濱井)「二両しかないんですけれど、一両は普通席で一両が指定席です。指定席の方は確かに豪華仕様なんですけど自由席の方は通常の車両でちょっと色が違う位の感じですね。」
(弊社)「日々観光客の方は乗っていらっしゃいますか?」
(濱井)「観光客は土日だけですね。平日は全くの普通電車として動いています。もう5年も経ちますのでこの春からはちょっとリニューアルされるようです。」
(弊社)「リニューアルの内容はどういった内容ですか?」
(濱井)「運行形態が変わるようです。春のダイヤ改正と同時にJRさんから発表されると思います。」
(弊社)「私も発表を楽しみにHPなどを拝見したいと思います」
(濱井)「こちらとしては、平成17年から5年間は必ず運行して下さいという事でJRさんと話してましたので。だからその5年以降は無くなるんじゃないかというような心配もあったんですけれど、一応継続してやっていただけるという事のようです。だから、マグネットも生き残ると思います。」
(弊社)「それは非常に嬉しいです! 今回は台紙に切り込みを入れてマグネットをはめ込むという新しい事ができて嬉しかったです。」
(濱井)「ただね、一つだけ、台紙にもうちょっと厚みが… 壁に貼り付けた場合でも今の台紙のまま貼り付けると剥がす際に折れてしまうんです。」
(弊社)「有り難いご意見です。次回製作の際にぜひ改良を出来ればと思っております。 色々アイデアをいただけてありがとうございます。」
(濱井)「嬉しいです。」
(弊社)「そして、他にも体験談があればお伺いしたいです」
(濱井)「マグネット以外のバリエーションと言うか、実はここでは”マリンビュー”だけではなくて道路とかでもお宅【マングース)でマグネットを作ってるんですよ。」
(弊社)「そうだったのですね!」
(濱井)「道路の開通の時にも作りました。 あれは東広島呉自動車道の一部開通の時に作ったんです。ですから、団体名は違っても実際にはここでやっているんです。」
(弊社)「お名前が違いましたが、ご一緒だったんですね」
(濱井)「あとは、能率協会さんからのノベルティが、これは数が結構多かったと思うんですけど、今のマリンビューの頭を付けたマグネット、ちょっと小さいサイズのやつですね」
(弊社)「はい!以前ありましたね」
(濱井)「あれも、私どもの業務の関係で作っていただきましたので、名前は違いますけど同じです。」
(弊社)「マグネットを広げていただけてとても嬉しいです!」
(濱井)「今後,当面の予定はないんですけれども、イベント的に何かやる時のノベルティというのは単価的に高い物が多いものですから、この位の金額で出来る物であれば非常にいいですね。」
(弊社)「そうですね、他のノベルティ関係のグッズですと…」
(濱井)「単価が高いですね。」
(弊社)「シートタイプのマグネットですと、持ち運びにも手間取りませんからイベントの際にもいいかなと思います。色々ご採用いただいて凄く有り難いです」
(弊社)「他にお気付きの点はございませんか」
(濱井)「特にはないですよ、もう安心してお任せ出来ますので。」
(弊社)「ありがとうございます」
(濱井)「どんな物が出来上がるのか最初はちょっと不安でしたけど1回作ってもらってからは、これなら安定して出来るかな、というのがあってですね。 後は今後、もしやるとしたら立体ですとか、要はプリントだけでなく表面に立体的なフィギュアっぽい物を付けたりだとかそういうバリエーションがあればいいかなと。ただまぁ値段的に高いですよね。」
(弊社)「お高くなってしまう可能性もありますのでお打合せになりますね」
(濱井)「今別件で携帯ストラップを作っていて、それですと結構単価が高いですが、もうちょっと簡易な物で、せめて2~300円程度で出来ればその対象になるかなと。 そういうイベントがここ2~3年続けてある予定ですので今から検討します。」
(弊社)「すでに濱井様にもアイデアが?」
(濱井)「何かを作る時にどういう風にするかですね、出来る事が限られてますから」
(弊社)「ご予算的な面でも色々と…」
(濱井)「あとは、配布しやすい位の単価の物が用意できればという所です。」
(弊社)「色々お話を伺えてとても嬉しかったです。 お時間を頂戴し、ありがとうございました」
※ JR呉線の観光列車「瀬戸内マリンビュー」は、平成23年3月12日から土日祝日のみの運行に変更される予定です。
(弊社・編集後記)
今回初めてお電話でインタビューをお願いしましたが、瀬戸内さざなみ線のお話から弊社マグネット導入の経緯、使用状況など、とても詳しくお話いただきました。
瀬戸内さざなみ線は列車の外装だけでなく、内装もとても凝っていて楽しい列車の旅が出来そうです。
私自身も是非一度、瀬戸内さざなみ線で海沿いの景色を楽しんでみたくなりました。
瀬戸内マリンビューはファンが多く、youtubeでたくさんの動画を見ることができます。
以下はその一部です。 株式会社マングース