私の就活が私の人生に影響を与えた事 株式会社マングース代表 渡辺良朗

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私の就活が私の人生に影響を与えた事 株式会社マングース代表 渡辺良朗

2024-07-31T13:55:54+09:002023年12月6日|採用, 社長ブログ|0コメント

学生さんに向けて、私の就活と
その就活が私の人生にどんな影響を与えたか を紹介させていただきます。
皆さんの就活のお役に立つ事を願って書きました。

★ 外国資本の会社は昔からリストラが多い

私の学生時代は、大学の廊下に3mほどの長さで科目別に(私は理学部の物理学科)求人票が張り出されていた。
A5サイズの求人票がおそらく物理学科だけで、100~200社ほどだと思う。 白黒の手書きで、写真も無く、シンプルなもので、社名、住所、業務内容、休日、給与程度のシンプルな内容だったと記憶している。 学生課にはもっと詳しい資料もあったが、廊下の求人票で選ぶ人が多かったと思う。

A5サイズ1枚では情報が少なく、かなり想像逞しくしないと会社をイメージできない。 結局私は当時珍しかった土日完全休日で、給与も良い会社を選んだ。
外資系の会社だが、父に報告すると「外資はリストラがあるよ」というような事を話してくれた。 それから25年後に、正に自分がリストラになるとは想像しなかった。 外国の会社は、株主を重視します、したがってリストラが多くなります。

★ 就活では、学校の成績よりも大事なものがある

卒研も終わって、就活開始は10月頃だったと思う。当時としても遅い方で、面接では「当社は初めて?」と聞かれた。
授業はあまり出席せず、再試験の申込用紙に科目が多すぎて書ききれず留年となった。部活とバイトの話題は色々あり就活の結果は運良く合格。あとで知ったが、同じ理科大でけっこう不合格が多かったらしい。

私の大学の成績はほぼ全てCの最悪で、不合格の皆さんは私よりずっと成績が良かったようで、なぜ私が採用になったのかは分からない。 おまけに、合格してから人事部長との二人だけの時に「ウチは基本的に一人っ子は採らないんだ。」と恩着せがましく言われて、「じゃあ、どこかよっぽど良かったって事ですよね」とは言えなかった。入社して同期に聞くと、なぜか多くが浪人と留年だった。変わった奴が多かったが飲み会は楽しかった。

★ どの業種も製品・サービスも、いつか時代に合わなくなる

最初の会社は米国のHPと日本の横河電機の合弁企業。 次の移動先は親会社の横河電機。 次は横河と米国のGE社(巨大)の合弁企業。 今思うと、いわゆる子会社での時間が長く、子会社の方針は結局は親会社の考えひとつで決まる事が多い。会社を閉じるのも親会社の考え次第です。
子会社の調子が良い時は問題ないのですが、調子が悪くなるといろんな噂が飛び交うようになり、ついには、45歳以上の管理職から順次リストラの声がかかるようになった。どの会社も新規採用が少なければ平均年齢が上がり、人件費が急増します。管理職1人が退職すると、その人件費で新卒を3人採用できる計算になる。しかも、最近の企業は大手でも新卒より中途の経験者採用に力を入れている所が多いです。

どの業界も栄枯盛衰です。1つの製品・サービスは一定の年月が経つと、時代に合わなくなったり、過当競争の波が押し寄せるようになります。今見ている会社がそのまま続くとは思わない方が良いです。むしろ、一見昔と変わらない事をやっているように見える会社の方が、実は新規事業で稼いでいる会社が多いように思いますがどうでしょうか。時代の変化に合わせる能力を経験で身に着けているのだと思います。

★ 自分の人生を他人に委ねたくない

というわけで、会社人生25年をさっと紹介させていただきました。
世の中の多くの会社は、時代の変化についていけず、気が付くと無くなっていたり、吸収されていたり、という事が多いように思います。
私は49歳でリストラで独立しましたが、35歳ぐらいの頃、自分の将来に漠然とした不安を感じ、中小企業診断士の講座に入りました。 1年ほどの講座で、その時の仲間とは今も付き合っています。その仲間とは、学校の休憩時間に喫煙室に集まってきた仲間です。自然と、終わってから飲みに行くようになり、1年の学校が終わってからは、毎月の勉強会を開くようになりました。 この時に、仲間と雑談をする内に、何となく将来の変化への心の準備が少しでもできたのではないかと思います。リストラへの心の準備です。といってもまさか自分がリストラになるとは思いませんでしたが、いざ宣告されてみると、直ちに独立へと舵を切りました。残留の話も、退職金の話も何もせずに、ただ「有給を使わせて欲しい」とだけ話して了解をもらいました。それが12月で、運が良い事に、その翌年初めて中小企業診断士の短期6か月講座が翌年の1月から開講される事となりました。後で知ったのですが、学校側としても「6か月で合格は無理じゃないか」と議論になったとか。実際、開けてみると、溢れんばかりの教室がみるみると減って、それでも10人ほどが合格したのです。聞けば皆さんサブノートの作り方がいろいろで、個性豊か。私は、1科目をA4サイズ1枚にまとめました。そんなに詰めたら読めないんじゃないかと思われるかもしれませんが、読めなくていいんです。その方が、勉強になります。

今思うに、勉強で大事なのは「勉強の仕方を勉強する」です。これは多くの人がいろんな言い方で話している事です。 勉強の仕方を知っていれば、変化に耐えられますし変化が怖くなくなります。「これさえ知っていれば一生食える」というものはもはやありません。 どの世界でも先頭集団を走っている人は皆、日々勉強しています。 だからこそ、先頭集団を走っています。

仕事を一生懸命にやっていると、気分転換が欲しくなります。 私の場合は、往復の電車での勉強時間が楽しみでした。(座れれば寝ちゃいました、、)
ぜひ、ボーっとでも良いので、人生を見通して仕事を選んでください。 ポイントは「自分の人生を他人に委ねたくない」だと私は思います。